【ゲストブックレビュー(3月マンスリー企画)】 MDの巨人お薦め、思考を刺激する図書(第1弾)
MDの巨人「Tさん」が、最近マーケティングを考える上で刺激になった本を紹介します
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『砂糖の世界史』 川北 稔(著)
意外かもしれませんが、今のマーケティングが気づき強化していくべきシステマティックな視座を強烈に与えてくれる本です。一言でいうと、”Where are we?” のとらえ方。時系列見方、geographicalな見方、そして不可逆な価値変化と新たなリソース配分も。まさに、グローバル化とは何か、日本の強さは何か? 個々の企業の課題とアクションは何か?に示唆をもらえます。ジュニア新書というのがミソ。
今じゃ意識もしないコモディティーの砂糖ってかつては白いダイヤモンドと言われていた。産業革命時にお砂糖は労働者のエネルギー源になっていた。コーヒーやお茶文化と深く関わっている。お砂糖という切り口で歴史をシステマティックに見ていくと凄い発見がある。
『英国一家、日本を食べる』 マイケル・ブース(著)
普段、気が付いていない当たり前の強み・ユニークネスを知る。
グローバルとは出ていくだけではない。グローバルの視点をもつということ。これは日本料理なんてと思っていたイギリス人が、その凄さに目覚めていく過程を描いていて面白い。
例えば、昆布ダシから生まれる旨み。彼は遡って北海道まで行く。そこにインプットされている人々のキモチとエネルギーにも圧倒される。日本の強みをわかってもらうヒントが沢山あります。。 有名どころの料理屋も固有名詞付きで出てきてシズル感ある体験談です。